小麦粉の会社を23株に。減収減益でも累進配当を掲げる企業をどう見るか【毎日1株投資280日目】2026.9.11

配当100万円への道 投資280日目

日東富士製粉を1株購入で23株に
業績が弱くても、配当は守られるのか

2026年9月11日|累進配当の真価が問われる銘柄

こんにちは。毎日1株ずつ高配当株を積み上げている「配当100万円への道」です。

投資280日目となる9月11日は、日東富士製粉(2003)を1株購入しました。これで保有株数は23株になりました。

この会社、調べてみると少し悩ましい銘柄でした。第1四半期は減収減益、ROEも目安を下回る水準で、収益性は弱含み。数字だけ見れば、決して「絶好調」とは言えません。

ところが配当方針を見ると、「累進配当」——つまり減配せず、維持または増配を続けるという約束を掲げているのです。

これまでこの連載で扱ってきた累進配当銘柄(三井住友FG、INPEX、積水ハウス、立川ブラインド)は、いずれも業績が好調でした。業績が弱含みの会社が累進配当を掲げているケースは、実は初めてです。

今日は「累進配当の真価は、業績が弱いときにこそ分かる」という話をします。


📋 この記事の目次

  1. 今回の購入内容
  2. 日東富士製粉ってどんな会社?
  3. 配当金・YOC分析
  4. 【初心者向け】累進配当の真価は、業績が弱いときに分かる
  5. 購入した理由と正直な感想
  6. 押さえておきたいリスク
  7. 配当100万円への進捗
  8. まとめ

📦 今回の購入内容

投資280日目(2026年9月11日)の購入記録
購入銘柄日東富士製粉(2003)東証プライム・食料品
購入株数1株
購入単価1,838円
保有株数23株
平均取得単価1,759円

ポートフォリオ全体の状況はこちらです。

ポートフォリオ全体(2026年9月11日時点)
評価額4,628,011円
評価損益+900,425円(2日連続の反発)
年間配当金(税引前・予想)166,225円(達成率16.6%)

含み益は2日連続の反発で90万円台を回復しました。

🌾 日東富士製粉ってどんな会社?

日東富士製粉は、小麦粉を作る製粉会社です。パン、麺、菓子——私たちが毎日口にする食品の原料を供給しています。それに加えて食品事業外食事業も手がける、3本柱の会社です。

小麦粉というのは、景気に関係なく需要がある典型的な生活必需品です。不況になっても、人はパンや麺を食べます。その意味では非常にディフェンシブなビジネスと言えます。

ただし直近の業績は、少し足踏みしています。2027年3月期第1四半期は売上高178億円(前年同期比0.6%減)、営業利益9億円(同10.1%減)と減収減益。製粉事業の需要一巡と、外食事業のコスト増が主因です。経常利益も3.6%減の11億円にとどまりました。

それでも通期予想に変更はなく、経常利益は前期比7.2%増の47億円を見込んでいます。会社は2027年3月期について、製粉・食品事業での価格戦略見直しとコスト構造改善、DXと設備保全による生産効率改善を進め、外食事業は店舗運営の効率化で収益回復を狙う方針を示しています。

💰 配当金・YOC分析

日東富士製粉 配当データ(保有23株)
年間配当(予想)70円
還元方針累進配当(2024年5月に導入を決議)
配当性向約71.8%(高め)
配当利回り(購入単価1,838円基準)約3.81%
YOC(取得単価1,759円基準)約3.98%
23株の年間配当(税引前)1,610円
権利確定月3月末・9月末

YOCは3.98%と、私のポートフォリオでは中位の水準です。ただし注目は還元方針の「累進配当」。会社は2024年5月20日の取締役会で累進配当の導入を決議し、2025年3月期の中間配当から適用しています。『中期経営計画2026』の最終年度である2027年3月期においても、累進配当を継続的に実施する方針です。

🔰 【初心者向け】累進配当の真価は、業績が弱いときに分かる

💡 好調な会社の累進配当は、実は「当たり前」

この連載では、これまで何度も累進配当銘柄を紹介してきました。三井住友FG(6期連続増配)、積水ハウス(15期連続増配)、立川ブラインド(DOE4.0%下限+累進配当)、INPEX(年間90円下限)——いずれも業績が好調な会社でした。

ただ、冷静に考えると利益が伸びている会社が「減配しません」と言うのは、そう難しいことではありません。むしろ自然な流れです。

💡 試されるのは、利益が減ったとき

累進配当という約束が本当に意味を持つのは、業績が悪化したときです。

普通の会社なら、利益が減れば配当も減らします。特に配当性向が高い会社ほど、その圧力は強くなります。日東富士製粉の配当性向は約71.8%——利益の7割以上を配当に回しているので、利益が2割減れば配当性向は9割近くになってしまいます。

それでも「減配しない」と約束しているのが累進配当です。つまりこの会社は、苦しい局面でも株主還元を守ると宣言していることになります。

では、それは無条件に良いことなのか。ここは冷静に見る必要があります

累進配当を守るために無理をして配当を出し続ければ、財務が痛みます。設備投資や成長投資に回すお金が減り、将来の稼ぐ力が落ちる——という悪循環もあり得ます。

だから私は、累進配当銘柄を見るとき「配当を守る体力があるか」を必ず確認します。日東富士製粉の場合、自己資本比率の水準は高く安定しているとされており、当面の配当維持に無理はなさそうです。約束と体力、その両方が揃って初めて累進配当は安心材料になる——これが私の見方です。

🎯 購入した理由と正直な感想

① 生活必需品というディフェンシブ性

小麦粉は、景気に関係なく必要とされます。金融・素材・エネルギーが多い私のポートフォリオにとって、不況期にも底堅い食品セクターは貴重です。JT(食料品)はありますが、「毎日の食卓に直結する会社」は初めてです。

② 累進配当+安定した自己資本

業績は足踏みしていますが、累進配当という約束高水準の自己資本比率があります。「大きくは増えないかもしれないが、減りにくい」——年間配当100万円を目指すうえで、こういう計算できる銘柄は土台になります。

③ 正直な感想:280日目、地味な銘柄が増えてきた

投資280日目。振り返ると、最近買っている銘柄がどんどん地味になっていることに気づきます。

立川ブラインド、住友精化、東計電算、エーアイテイー、学究社、そして日東富士製粉。どれもテレビCMで見かけない会社です。妻に「今日は何を買ったの?」と聞かれて社名を答えても、まず通じません(笑)。

始めた頃は、トヨタやNTTといった誰もが知る会社を中心に買っていました。それが今は、「知らないけれど、調べたら良かった会社」が増えています。

これは自分の目で選べるようになった証拠だと思っています。有名だから買うのではなく、配当方針と業績を見て判断する。280日かけて、少しはそういう投資家になれたのかもしれません。

もっとも、地味な会社ほど情報が少なく、調べるのに時間がかかります。今日も決算資料と配当方針を確認するのに1時間ほどかかりました。それでも楽しいと思えるようになったことが、いちばんの変化かもしれません。

⚠️ 押さえておきたいリスク

  • 収益性が弱含み:純利益率・営業利益率が前年同期比で低下しており、ROEは一般に望ましいとされる8〜10%を下回る水準の四半期が増えています。ROAも目安の5%付近で、総じて収益性は弱めです。
  • 配当性向71.8%という高さ:利益の7割以上を配当に回しています。利益がさらに落ち込めば、累進配当の維持に無理が生じる可能性があります。
  • 第1四半期は減収減益:製粉事業の需要一巡と外食事業のコスト増が響きました。通期予想は据え置きですが、下期での挽回が必要な状況です。
  • 小麦価格・為替の影響:原料小麦は輸入に頼るため、国際市況と為替の変動がコストに直結します。
  • 成長性は限定的:ディフェンシブな反面、大きな成長は期待しにくい業種です。増配ペースも緩やかになる可能性があります。

📊 配当100万円への進捗

このブログの目標は年間配当100万円の達成です。今回の購入で、年間配当金(税引前・予想)は166,225円になりました。

🎯 目標達成率:16.6%

16.6%

166,225円 / 1,000,000円

前日の166,155円から70円の積み増し。次の目標である年間配当17万円まで、あと3,775円です。

投資280日目という節目でもありました。最初の1株から280日。年間配当は16万円を超え、保有銘柄は20を数えるまでになりました9月末の権利確定まで、あと約2週間半。ここからも淡々と続けます。

✏️ まとめ

📝 投資280日目のポイント

  • 日東富士製粉(2003)を1株購入し、保有株数は23株に(年間配当1,610円・YOC3.98%)
  • 小麦粉を中心に製粉・食品・外食の3事業。生活必需品のディフェンシブ銘柄
  • 2024年5月に累進配当の導入を決議、2027年3月期も継続する方針
  • 第1四半期は減収減益、ROEは目安の8〜10%を下回る水準で収益性は弱含み
  • 累進配当の真価は、業績が弱いときにこそ問われる——約束と体力の両方を確認する
  • 年間配当は166,225円(達成率16.6%)、17万円まであと3,775円

有名だから買うのではなく、配当方針と業績を見て判断する。280日かけて、少しはそういう投資家になれた気がします。明日もまた1株ずつ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

🔗 関連リンク

日東富士製粉株式会社 公式サイト
日東富士製粉 IR情報(株主・投資家の皆様へ)
IR BANK:日東富士製粉(2003)業績・配当推移

※本記事は個人の投資記録・情報共有を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。配当金額・利回り・業績数値は執筆時点の予想・情報であり、今後変更される可能性があります。配当方針の詳細は、必ず企業の公式発表をご確認ください。

2024年の新NISAから株投資を開始した56歳の会社員。
毎日必ず1株以上の日本高配当株を購入して、株投資の初心者が日々成長して配当金100万円/年を目指しています。
株投資で今まで知らなかった企業の情報と日々の株を購入した成果を皆さんに伝えていきたいと思います。

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