配当100万円への道 投資276日目
学究社(9769)を1株購入
第1四半期が赤字でも増益予想の理由
2026年9月7日|進学塾「ena」を運営、YOC5.10%
こんにちは。毎日1株ずつ高配当株を積み上げている「配当100万円への道」です。
週明けの投資276日目、9月7日は学究社(9769)を1株購入しました。これで保有株数は3株になりました。
学究社は、東京を中心に進学塾「ena(エナ)」を展開する教育企業です。この会社の決算を見て、少し驚きました。第1四半期(4〜6月)が営業赤字なのです。それなのに、通期では増収増益の予想を維持しています。
「赤字なのに増益予想?」——実はここに、教育ビジネス特有の季節性が隠れています。先週ご紹介したMS&AD(損保)とはちょうど正反対の構造で、これがなかなか面白いのです。
📋 この記事の目次
- 今回の購入内容
- 学究社ってどんな会社?
- 配当金・YOC分析
- 【初心者向け】第1四半期が赤字でも慌てない——業種ごとの季節性
- 購入した理由と正直な感想
- 押さえておきたいリスク
- 配当100万円への進捗
- まとめ
📦 今回の購入内容
| 投資276日目(2026年9月7日)の購入記録 | |
|---|---|
| 購入銘柄 | 学究社(9769)東証スタンダード・サービス業 |
| 購入株数 | 1株 |
| 購入単価 | 2,621円 |
| 保有株数 | 3株 |
| 平均取得単価 | 2,489円 |
ポートフォリオ全体の状況はこちらです。
| ポートフォリオ全体(2026年9月7日時点) | |
|---|---|
| 評価額 | 4,644,868円 |
| 評価損益 | +935,415円 |
| 年間配当金(税引前・予想) | 165,092円(達成率16.5%) |
相場は軟調で、含み益は93.5万円と3万円ほど減少。それでも年間配当は+127円で165,092円になりました。
🏫 学究社ってどんな会社?
学究社は、東京都を中心に進学塾「ena」を展開する教育サービス企業です。最大の特徴は、都立中高一貫校の受験対策に圧倒的な強みを持っていること。首都圏で公立の中高一貫校を目指す家庭にとっては、まず名前が挙がる存在です。
業績は堅調で、2027年3月期の通期予想は売上高146億5,600万円(前期比12.1%増)、営業利益32億3,500万円(同11.4%増)、純利益21億8,600万円(同18.3%増)と、しっかりした増収増益を見込んでいます。中期経営計画に基づき、都立中・都立高に加えて私立中・私立高への対応も強化する方針です。
そして特筆すべきは収益性の高さです。ROE(自己資本利益率)は23.8%。これは日本企業の平均(8〜10%程度)を大きく上回る水準で、少ない資本で効率よく利益を生んでいることを意味します。株価指標もPER13.0倍、PBR3.5倍と、これまで紹介してきたPBR1倍割れの銘柄とはまったく違うタイプです。
💰 配当金・YOC分析
| 学究社 配当データ(2027年3月期予想・保有3株) | |
|---|---|
| 年間配当(予想) | 127円 |
| 配当性向 | 約60.6% |
| 配当利回り(購入単価2,621円基準) | 約4.85% |
| YOC(取得単価2,489円基準) | 約5.10% |
| 3株の年間配当(税引前) | 381円 |
| ROE/PBR | 23.8%/3.5倍 |
| 権利確定月 | 3月末・9月末 |
YOCは5.10%。まだ3株ですが、購入時の利回りでも4.85%と高水準です。9月末の権利確定もありますので、今月中に少しずつ積み増していきたい銘柄です。
🔰 【初心者向け】第1四半期が赤字でも慌てない——業種ごとの季節性
8月13日に発表された学究社の第1四半期決算は、こういう内容でした。
- 売上高:約24億円(前年同期比2.9%減)
- 営業損益・最終損益:ともに赤字(ただし前年同期からは改善)
- それでも通期予想は増収増益を維持
💡 塾ビジネスは、1〜3月に稼ぐ
学習塾の売上は、1年を通して均等ではありません。受験シーズンである冬(1〜3月)に、冬期講習・直前特訓・入試対策と収益が集中します。逆に4〜6月は新学期が始まったばかりの端境期。生徒は在籍していても、講習会などの追加収入が少ない時期です。
一方で、校舎の家賃や講師の人件費は毎月かかります。だから4〜6月は構造的に赤字になりやすい——これが学究社の第1四半期が赤字の理由です。経営が悪化しているわけではありません。
💡 先週のMS&ADとは、ちょうど逆
投資270日目でご紹介したMS&AD(損害保険)は、第1四半期の進捗率が77.3%という驚異的な数字でした。理由は「4〜6月は台風など自然災害が少なく、保険金の支払いが少ないから」。
同じ4〜6月という期間でも、損保は稼ぎ時、学習塾は端境期。まったく逆なのです。
ここから言えるのは、「四半期の数字は、その業種の1年のリズムを知らないと読めない」ということ。
・AGC(投資240日目)→ 進捗率は5年平均と比較する
・JT(投資241日目)→ 年前半に利益が偏る
・MS&AD(投資270日目)→ 4〜6月は災害が少なく高進捗
・学究社(今回)→ 4〜6月は構造的に赤字
「赤字=悪い」「進捗率が高い=好調」と短絡すると、判断を誤ります。決算短信には必ず「季節的変動」についての記載がありますので、初めて買う銘柄では、そこを確認する習慣をつけたいところです。
🎯 購入した理由と正直な感想
① ROE23.8%という稼ぐ力
私のポートフォリオには、PBR1倍割れの銘柄が多く含まれています。AGC(0.89倍)、日本軽金属HD(0.79倍)など、割安に放置された企業です。
その中で学究社はPBR3.5倍・ROE23.8%と、まったく逆のタイプ。「安く評価されている会社」ではなく「高く評価されている会社」です。割安株ばかりに偏らないという意味で、良いバランスになると考えました。
② 教育というディフェンシブな分野
景気が悪くなっても、親は子どもの教育費を最後まで削らないと言われます。実際、学習塾は不況期にも比較的底堅い業種です。金融・素材・エネルギーが多い私のポートフォリオにとって、また違う値動きの理由を持つ銘柄になります。
③ 正直な感想:孫の顔が浮かんだ銘柄
正直に書くと、この銘柄を知ったとき真っ先に浮かんだのは孫の顔でした。まだ小さいですが、いずれ受験を考える日が来るのかもしれません。
もちろん、それだけで投資を決めるわけにはいきません。ROE23.8%、配当利回り4.85%、増収増益予想——数字で納得できたから買いました。
ただ、「その会社が何をしているか、生活実感として分かる」ことは、長く持つ上で意外と大事だと思っています。株価が下がったときに「それでもこの会社の仕事は必要とされる」と思えるかどうか。塾という事業は、少なくとも私には想像がつきます。ツムラ(漢方)を買ったときにも同じことを書きましたが、この感覚は大切にしていきたいと思っています。
⚠️ 押さえておきたいリスク
- 政策変更の影響:第1四半期の減収は私立高校の授業料支援拡充による生徒数減少が要因と説明されています。教育政策の変更は、塾業界のビジネスモデルに直接影響します。会社ではコントロールできないリスクです。
- 少子化という構造的逆風:日本の子どもの数は減り続けています。市場そのものが縮小する中での成長戦略が問われます。
- PBR3.5倍という評価の高さ:割安ではありません。業績が期待に届かなければ、株価の調整幅も大きくなる可能性があります。
- 配当性向60.6%:やや高めの水準です。利益が落ち込めば、配当維持の余力は限られます。
- 東証スタンダード・中小型株:時価総額287億円と規模が小さく、出来高も限られます。値動きが荒くなる場面があります。
📊 配当100万円への進捗
このブログの目標は年間配当100万円の達成です。今回の購入で、年間配当金(税引前・予想)は165,092円になりました。
🎯 目標達成率:16.5%
16.5%
165,092円 / 1,000,000円
前回の164,965円から127円の積み増し。次の目標である年間配当17万円まで、あと4,908円——ついに5,000円を切りました。
そして9月末の権利確定まで、あと3週間ほど。今週も淡々と積み上げていきます。
✏️ まとめ
📝 投資276日目のポイント
- 学究社(9769)を1株購入し、保有株数は3株に(年間配当381円・YOC5.10%)
- 進学塾「ena」を運営、都立中高一貫校受験に強み。通期は増収増益予想
- 第1四半期は営業赤字——ただしこれは塾ビジネスの季節性(1〜3月が稼ぎ時)
- 先週のMS&ADとは真逆:4〜6月は損保が稼ぎ時、学習塾は端境期
- ROE23.8%・PBR3.5倍——PBR1倍割れ銘柄が多い私のポートフォリオでは異色
- 年間配当は165,092円(達成率16.5%)、17万円まであと4,908円
「赤字=悪い」とは限らない。数字は、その業種のリズムを知って初めて読める——276日目の学びでした。明日もまた1株ずつ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
🔗 関連リンク
株式会社学究社 公式サイト
学究社 IR情報(2027年3月期 第1四半期決算短信)
IR BANK:学究社(9769)業績・配当推移
※本記事は個人の投資記録・情報共有を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。配当金額・利回り・業績数値は執筆時点の予想・情報であり、今後変更される可能性があります。中間配当・期末配当の内訳は各社の発表をご確認ください。

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