配当100万円への道 投資294日目
評価額470万円台に到達
漢方と新薬、同じ「薬」でも配当リスクは別物でした
2026年10月6日(火)|ツムラ・武田薬品工業を各1株
こんにちは、Naokiです。愛知県春日井市から、新NISAの成長投資枠で日本株を1株ずつ買い続けています。目標は年間配当100万円。今日が294日目です。
今日はツムラと武田薬品工業を1株ずつ買いました。合計9,414円。そして評価額が4,700,187円となり、470万円台に入りました。
今日買った2銘柄は、どちらも「医薬品」セクターです。
でも調べてみると、配当を支える仕組みがまったく違う会社同士でした。
📖 この記事の内容
- 今日の購入内容(2銘柄)
- 評価額470万円台に到達
- ツムラ(4540)——配当が3年で2.5倍になった会社
- 武田薬品工業(4502)——180円で止まっていた配当が動き出した
- 【初心者向け】薬の会社の配当は「特許」と関係がある
- 同じセクターを2銘柄、同じ日に買ってよかったのか
- 配当金171,743円|1日の利回りは3.85%
- ポートフォリオ全体の状況
- 正直な感想
- リスクと注意点
- 進捗と今後の方針
1. 今日の購入内容(2銘柄)
| 項目 | ツムラ(4540) | 武田薬品工業(4502) |
|---|---|---|
| 購入株数 | 1株 | 1株 |
| 購入株価 | 3,728円 | 5,686円 |
| 保有株数 | 6株 | 5株 |
| 取得単価 | 3,735円(前回3,736円 ▼1円) | 5,098円(前回4,950円 ▲148円) |
| 評価額(この銘柄) | 22,368円 | 28,430円 |
| 評価損益 | −42円 | +2,940円 |
| 年間配当(1株) | 158円 | 204円 |
| この銘柄の年間配当 | 948円 | 1,020円 |
| YOC(取得単価ベース) | 4.23% | 4.00% |
| 今日の購入時利回り | 4.24% | 3.59% |
昨日に続いて、また「取得単価が下がった銘柄と上がった銘柄」が同じ日に出ました。しかも今日の武田薬品は148円の上昇。昨日の三井住友FGは8円だったので、桁が違います。
💡 昨日の計算式を、そのまま当てはめると
昨日の記事で紹介した式は「動く幅 =(買った値段 − 買う前の取得単価)÷ 買った後の保有株数」でした。
- ツムラ:(3,728 − 3,736)÷ 6株 = −1.3円 → 実際に1円下がった
- 武田薬品:(5,686 − 4,950)÷ 5株 = +147円 → 実際に148円上がった
武田薬品が大きく動いたのは、保有株数がまだ5株しかないからです。昨日の三井住友FGは82株あったので、同じ「平均より高く買う」でも結果が全然違います。
2. 評価額470万円台に到達
今日の評価額は4,700,187円。460万円台に入ったのが先月末だったので、わずか数日で1段階上がりました。
| 項目 | 前日(293日目) | 本日(294日目) | 差 |
|---|---|---|---|
| 評価額 | 4,661,391円 | 4,700,187円 | +38,796円 |
| 評価損益 | +818,130円 | +844,126円 | +25,996円 |
評価額が38,796円増えましたが、私が今日入れたお金は9,414円だけです。残りは株価が上がった分。含み益も1日で約26,000円増えました。
正直に書くと、こういう日は少し怖さもあります。1日で26,000円増えるということは、1日で26,000円減ることもあるということです。今日の数字は喜ばしいですが、「増えるスピードが速い相場」は「減るスピードも速い相場」でもあります。
3. ツムラ(4540)——配当が3年で2.5倍になった会社
ツムラとはどんな会社か
1893年創業、医療用漢方製剤で国内シェアの大半を握る会社です。病院で処方される「ツムラ○番」という漢方薬を作っているのがこの会社で、医療用漢方製剤129処方をそろえています。
漢方薬は原料が植物や鉱物などの「生薬」です。ツムラは中国やラオスに自社管理農場を持ち、生薬の栽培から加工まで自前で押さえています。ここが他社が簡単にまねできない部分で、同時に「天候や産地リスクを抱えている」部分でもあります。
配当の推移が、かなり急です
| 決算期 | 1株当たり年間配当 |
|---|---|
| 2021〜2023年3月期 | 64円(据え置き) |
| 2024年3月期 | 85円 |
| 2025年3月期 | 136円 |
| 2026年3月期 | 147円 |
| 2027年3月期(予想) | 158円(中間79円/期末79円) |
64円で3年止まっていた配当が、85円 → 136円 → 147円 → 158円と一気に増えています。3年で約2.5倍です。
背景にあるのが配当方針の変更です。ツムラはDOE(株主資本配当率)を指標にして、2031年度までにDOE5%到達を目指すという方針を掲げています。今期の配当性向は45.4%の見込みです。
💡 DOE基準の配当が、受け取る側にとって嬉しい理由
DOEは「配当総額 ÷ 株主資本」で計算されます。配当性向(=利益に対する配当の割合)と何が違うかというと、分母が「その年の利益」ではなく「積み上がった株主資本」だということです。
利益は景気や一時的な費用で大きく上下しますが、株主資本はそこまで急には減りません。だからDOE基準の配当は、利益が落ちた年でも大きく減りにくいという性質があります。配当を目的に持つ側からすると、この「ブレにくさ」は地味ですがありがたい性質です。
6株目は、平均より少し安く買えました
今日の購入は3,728円。取得単価3,736円より8円安かったので、平均は3,735円に1円下がりました。購入時利回りは4.24%で、私のポートフォリオ全体のYOC(約4.45%)には少し届きませんが、今の相場では悪くない水準だと思っています。
4. 武田薬品工業(4502)——180円で止まっていた配当が動き出した
武田薬品工業とはどんな会社か
1781年、大阪・道修町で創業。日本最大の製薬会社で、売上の大部分を海外で稼ぐグローバル企業です。2019年にアイルランドのシャイアーを約6兆円で買収し、消化器・希少疾患・血漿分画製剤・がん・ニューロサイエンス・ワクチンを重点領域にしています。
この6兆円買収で巨額の有利子負債を抱えましたが、ここ数年は着実に返済を進めてきました。その財務改善が、下の配当の動きにつながっています。
10年近く180円だった配当が、3回連続で増えた
| 決算期 | 1株当たり年間配当 |
|---|---|
| 2023年3月期まで | 180円(長期据え置き) |
| 2024年3月期 | 188円 |
| 2025年3月期 | 196円 |
| 直近予想 | 204円 |
武田薬品の配当は、長いあいだ180円で据え置きでした。株主からすれば「減らさないけど増えない」状態が続いていたわけです。それが188円 → 196円 → 204円と動き出しました。
8円ずつという刻み方は派手ではありません。でも、10年近く1円も動かなかった配当が動き出したという事実のほうが、私には意味があるように見えます。据え置きが続く会社は「増配する気がない」のではなく「増配できる状態になっていない」ことが多いからです。
5株目は、平均より736円高く買いました
今日の購入は5,686円。取得単価4,950円より736円高い買い物です。結果、取得単価は5,098円に上がりました。
正直に言えば、これは「効率のいい買い方」ではありません。YOCが4.00%まで下がりました。前回(10月1日)は5,759円で買っているので、それより73円安いとはいえ、株価が上がってきた局面で買い増していることになります。
それでも買ったのは、武田薬品が私のポートフォリオの中でまだ5株しかないからです。株数が少ない銘柄を増やさないと、永遠に少ないままになります。株価の高安を当てようとして買い控えるより、株数を積み上げるほうを優先しました。
5. 【初心者向け】薬の会社の配当は「特許」と関係がある
ツムラと武田薬品は、どちらも業種で言えば「医薬品」です。でも配当を考えるうえでは、ぜんぜん別のリスクを持っています。
💡 パテントクリフ(特許の崖)とは
新薬には特許があります。特許が有効なあいだ、その薬はその会社しか売れません。だから高い値段を維持でき、大きな利益が出ます。
ところが特許が切れると、他社が同じ成分のジェネリック医薬品(後発薬)を安く売り始めます。すると元の薬の売上は、1〜2年で大きく落ち込みます。崖から落ちるような減り方をするので、これをパテントクリフと呼びます。
製薬会社にとってこれは「いつ来るか分かっている売上減」です。だから各社は、特許が切れる前に次の新薬を出そうと研究開発に莫大なお金を使います。新薬が間に合えば成長が続き、間に合わなければ利益が落ちる。この勝負が常に走っているのが新薬メーカーです。
💡 配当を目的に持つ人にとって、何が問題なのか
配当は利益から出ます。だから「大型新薬の特許が切れる時期」は、配当にとっての注意ポイントになります。武田薬品も主力品の特許切れを控えていて、会社自身が中期の収益計画にその影響を織り込んでいます。
だからこそ、私は武田薬品を見るときに「増配したか」より「増配できる財務状態になったか」を見るようにしています。180円据え置きが188円・196円・204円と動いたのは、借入金の返済が進んで余力ができたサインだと受け取っています。
🌿 漢方には、パテントクリフがほぼありません
一方のツムラです。医療用漢方製剤は、処方そのものが何百年も前からある古典処方です。「成分の特許で独占している」という構造ではありません。
では何が参入障壁になっているのか。ツムラの場合はこの3つです。
- 生薬の調達網:自社管理農場を含む、安定確保の仕組み
- 品質を一定にする製造技術:天然物を原料に、同じ品質の薬を作り続けるノウハウ
- 医療現場での実績と信頼:長年処方されてきた積み上げ
これらは「ある日いきなり期限切れになる」ものではありません。だから特許切れで売上が崖から落ちる、というリスク構造を持っていないのがツムラの特徴です。もちろん別のリスク(薬価改定や生薬の価格・産地リスク)はありますが、リスクの種類が違います。
同じ「医薬品」で分散したつもりでも、リスクが同じなら分散になりません。逆に、今日の2銘柄のようにリスクの中身が違う組み合わせなら、同じセクターでも意味のある持ち方になります。この視点は、他のセクターでも使えるはずです。
6. 同じセクターを2銘柄、同じ日に買ってよかったのか
昨夜この2銘柄を決めたとき、少し迷いました。同じ日に同じセクターを2つ買うのは、分散の観点でどうなのかと。
私が残しているルールは「1銘柄の年間配当は全体の10%以内」。これは銘柄単位のルールで、セクター単位のルールは持っていません。だから形式上は違反していません。でも「ルールに書いてないからOK」で済ませるのは、たぶん良くないやり方です。
そこで数字を確認しました。
📌 医薬品セクターの比重チェック
- ツムラの年間配当:948円
- 武田薬品の年間配当:1,020円
- 合計:1,968円(全体171,743円の約1.1%)
1銘柄あたりの上限は17,174円(10%)。医薬品セクターを合わせても1.1%なので、集中を心配する段階ではありませんでした。
結論としては「今日は問題なし」。ただ、セクターの比重を感覚で済ませていたことに気づいたので、月に一度はセクター別の配当比重を確認することにします。銘柄単位では10%以内でも、同じセクターに5銘柄あれば実質的な集中になりますから。
7. 配当金171,743円|1日の利回りは3.85%
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 前日(293日目)の年間配当 | 171,381円 |
| ツムラ 1株分 | +158円 |
| 武田薬品工業 1株分 | +204円 |
| 本日時点の年間配当 | 171,743円(+362円) |
9,414円を投じて、年間配当が362円増えました。利回りに直すと3.85%です。
昨日は7,098円で216円だったので3.04%。同じ「2銘柄を1株ずつ」でも、1日の効率はけっこう変わります。
| 日付 | 投資額 | 増えた年間配当 | 1日の利回り |
|---|---|---|---|
| 10月5日(293日目) | 7,098円 | 216円 | 3.04% |
| 10月6日(294日目) | 9,414円 | 362円 | 3.85% |
この「1日の利回り」は、自分の買い物を振り返るのに便利な数字です。投資額に対して配当がいくら増えたかを見るだけなので、電卓1回で出ます。全体YOC(約4.45%)より低い日が続いたら、利回りの低い銘柄に偏っているというサインになります。
🎯 次のマイルストーン
- 年間配当18万円まで:あと8,257円
- 年間配当20万円まで:あと28,257円
- 目標100万円まで:あと828,257円
- 投資300日目まで:あと6営業日
8. ポートフォリオ全体の状況
| 項目 | 本日(294日目) | 前日(293日目) |
|---|---|---|
| 評価額 | 4,700,187円 | 4,661,391円 |
| 評価損益 | +844,126円 | +818,130円 |
| 年間配当 | 171,743円 | 171,381円 |
| 取得総額(概算) | 約3,856,000円 | 約3,843,000円 |
| 含み益率 | 約21.9% | 約21.3% |
| 全体YOC | 約4.45% | 約4.46% |
| 目標達成率 | 17.2% | 17.1% |
含み益率が21.3%から21.9%に上がりました。取得総額約386万円に対して84万円の含み益。悪くない状態です。
ただ、ここでも中身を見ておきます。今日の2銘柄のうちツムラは−42円の含み損です。昨日買ったブリヂストンも−28円、ジャックスは−6,942円。全体が84万円プラスでも、負けている銘柄はいつもあります。
9. 正直な感想
今日、記事を書きながら一番勉強になったのはパテントクリフの話でした。
正直に言うと、これまで武田薬品を「日本一の製薬会社で、配当も増えているから買う」くらいの理解で持っていました。でも新薬メーカーの配当には「特許が切れると利益が落ちる」という構造的な時計が埋まっている。これを知らずに「連続増配だから安心」と思っていたのは、我ながら浅かったと思います。
同時に、ツムラの立ち位置の意味も分かりました。漢方は特許切れの崖がない。そのかわり薬価改定や生薬の産地リスクを抱えている。リスクがゼロの会社などないので、大事なのは「どのリスクを持っているか」を知っておくことなんだと思います。
もうひとつ、セクターの比重を感覚で判断していたことに気づけたのも良かったです。「ルールに書いてないからOK」は、たぶんいつか痛い目を見ます。今回は確認したら1.1%で問題なしでしたが、確認せずに進めていたら、気づかないうちに医薬品だらけになっていたかもしれません。
294日目。評価額は470万円を超えましたが、やっていることは相変わらず「前日の夜に決めて、朝に1株買う」だけです。この地味さが続けられる理由なんだと思っています。
10. リスクと注意点
- 武田薬品は主力品の特許切れの影響を受けます。特許が切れた薬はジェネリックに置き換わって売上が落ちます。その穴を新薬で埋められるかが、中期の利益と配当を左右します。
- 武田薬品は為替の影響が大きいです。売上の大部分が海外なので、円高は業績の下押し要因になります。
- ツムラは生薬の調達リスクを抱えています。原料は植物などの天然物なので、天候不良や産地の政治・経済情勢で価格や確保が左右されます。
- 両社とも薬価改定の影響を受けます。日本の医療用医薬品は公定価格なので、国の医療費抑制方針によって価格が引き下げられる可能性があります。
- 配当予想は「予想」です。ツムラのDOE方針も武田薬品の増配も、業績が大きく崩れれば見直される可能性があります。
- 同じセクターへの集中には注意が必要です。今回は合計1.1%でしたが、積み上がれば実質的な集中になります。定期的な確認が必要です。
- 1株投資は手数料条件の確認を。私は手数料無料の単元未満株サービスを使っていますが、証券会社によってはスプレッドや手数料がかかります。
- NISAの配当を非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」の設定が必要です。未設定だと約20%の税金がかかります。
11. 進捗と今後の方針
🎯 目標達成率:17.2%
17.2%
171,743円 / 1,000,000円
10月はここまで4営業日で、9銘柄分を買いました。9月の権利取りが終わって落ち着いたので、しばらくは株数の少ない銘柄を優先して増やす方針で進めます。
今の優先候補は、ブリヂストン(4株)、武田薬品(5株)、ツムラ(6株)、ジャックス(13株)あたりです。このゾーンは1株買うだけで取得単価が大きく動くので、買う値段には少し気を配ります。
そして今月中に、セクター別の配当比重を一度まとめて確認します。結果はブログでも報告する予定です。
📝 投資294日目のまとめ
- ツムラ1株(3,728円)、武田薬品工業1株(5,686円)を購入。合計9,414円
- 評価額4,700,187円で470万円台に到達。含み益は+844,126円(1日で約26,000円増)
- ツムラは配当が3年で約2.5倍(64円→158円)。DOE5%(2031年度目標)を掲げた方針変更が背景
- 武田薬品は長期180円据え置きから188円→196円→204円へ。財務改善が増配につながっている
- 新薬はパテントクリフ(特許切れ)という配当リスクを持つが、漢方にはその構造がほぼない
- 同じセクター2銘柄でも、医薬品の配当比重は全体の1.1%。集中の心配はなし
- 年間配当171,743円(+362円)、1日の利回り3.85%、達成率17.2%
🔗 購入銘柄の公式サイト
ツムラ(4540)
武田薬品工業(4502)
免責事項
本記事は、筆者個人の投資記録および学習の記録です。特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株価・配当予想・各種数値は執筆時点のものであり、今後変更される可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で、最新の企業開示資料をご確認のうえ行ってください。本記事の情報により生じた損失について、筆者は一切の責任を負いません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
明日も、前日の夜に決めた1株を淡々と買っていきます。

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