配当100万円への道
投資300日目
今日の配当増加530円のうち
自分で買った分は230円でした
2026年10月15日(木)|愛知時計電機・エーアイテイー
こんにちは、新NISAの成長投資枠で日本株を1株ずつ買い続けています。目標は年間配当100万円。
今日が300日目です。
始めたころは「とりあえず1年くらい続けてみよう」という軽い気持ちでした。それが300日。今日は通常の購入記録に加えて、300日分を一度振り返る内容にします。
📊 300日目の到達点
| 年間配当 | 174,291円 |
| 評価額 | 4,729,952円 |
| 評価損益 | +823,798円 |
| 取得総額(投じた金額) | 約3,906,200円 |
| 目標達成率 | 17.4% |
📖 この記事の内容
- 300日目の購入内容(2銘柄)
- 今日の配当増加530円、その内訳
- 【初心者向け】「1日の利回り10.44%」という嘘の数字
- 愛知時計電機(7723)——法律が需要を保証している会社
- エーアイテイー(9381)——含み損の銘柄を買うと、3回目も同じ結果でした
- 【300日の振り返り】数字で見る300日
- 【300日の振り返り】ルールはこう変わってきた
- 【300日の振り返り】300日で学んだこと5つ
- 100万円まで、このペースで何年かかるのか
- 正直な感想——300日目を迎えて
- リスクと注意点
- 301日目からの方針
1. 300日目の購入内容(2銘柄)
節目の日ですが、特別なことはしていません。前日の夜に決めた銘柄を、朝に1株ずつ買う。いつもと同じです。
ただ、結果的に少し記念になる買い物になりました。愛知時計電機は、今日が1株目です。
| 項目 | 愛知時計電機(7723) | エーアイテイー(9381) |
|---|---|---|
| 購入株数 | 1株(初めて) | 1株 |
| 購入株価 | 2,871円 | 2,204円 |
| 保有株数 | 1株 | 7株 |
| 取得単価 | 2,871円(購入価格と同じ) | 2,245円(前回2,252円 ▼7円) |
| 評価額(この銘柄) | 2,871円 | 15,428円 |
| 評価損益 | ±0円 | −287円 |
| 年間配当(1株) | 120円 | 110円 |
| この銘柄の年間配当 | 120円 | 770円 |
| YOC(取得単価ベース) | 4.18% | 4.90% |
| 今日の購入時利回り | 4.18%(YOCと同じ) | 4.99%(YOCより高い) |
| 決算期 | 3月期 | 2月期 |
投資額は5,075円。金額の配分は愛知時計電機 56.6%/エーアイテイー 43.4%でした。
💡 1株目は、YOCと購入時利回りが必ず一致します
愛知時計電機はどちらも4.18%です。当たり前の話で、1株しか持っていないなら「平均取得単価」=「その1株を買った値段」だからです。2株目を買った瞬間から、この2つは分かれていきます。
逆に言えば、1株目の値段がその銘柄のYOCの出発点を決めます。あとから何十株買っても、最初の1株の影響は残り続けます。「とりあえず1株」で買うときも、値段は少し見ておいたほうがいいと思っています。
2. 今日の配当増加530円、その内訳
今日の年間配当は173,761円から174,291円へ、530円増えました。
でも、今日買った2銘柄の配当を足しても530円にはなりません。
| 内訳 | 金額 | 性質 |
|---|---|---|
| 愛知時計電機 1株分 | +120円 | 買った分 |
| エーアイテイー 1株分 | +110円 | 買った分 |
| 竹内製作所の増配(1株+25円 × 12株) | +300円 | 買っていないのに増えた分 |
| 合計 | +530円 | — |
つまり今日の増加額のうち、自分で買って増やした分は230円。残りの300円は、すでに持っていた竹内製作所の配当予想が引き上げられた分です。
竹内製作所(6432)が、1株配当を25円引き上げました
竹内製作所は、ミニショベル(小型の油圧ショベル)を主力とする建設機械メーカーです。長野県坂城町に本社があり、売上の大半を欧米で稼いでいるという、日本の中堅メーカーとしては珍しい構造を持っています。
この会社が2026年10月13日、第2四半期の決算発表にあわせて配当予想を引き上げました。
| 決算期 | 1株当たり年間配当 |
|---|---|
| 2022年2月期 | 68円 |
| 2023年2月期 | 98円 |
| 2024年2月期 | 158円 |
| 2025年2月期 | 200円 |
| 2026年2月期 | 210円 |
| 2027年2月期(修正前の予想) | 220円 |
| 2027年2月期(修正後の予想) | 245円(期末配当を25円増額) |
前期の210円に対して35円の増配、修正前の予想220円からは25円の上積みになります。配当推移を見ると68円 → 245円で、5期で約3.6倍。かなり勢いのある増配を続けている会社です。
私は竹内製作所を12株持っています。だから1株あたり25円の引き上げは、25円 × 12株 = 300円の増加になりました。
💡 なぜ10月に発表されたのか——決算期から読める
竹内製作所は2月期決算です。つまり第2四半期は8月末で締まり、その決算発表は10月上旬〜中旬になります。今回の10月13日という日付は、まさにそのタイミングです。
10月8日の記事で「決算発表のある月は、配当予想が動く可能性が高い」と書きました。保有銘柄の決算期を把握しておけば、いつ配当が動きうるかが先に分かります。3月期の会社が多ければ5月・8月・11月・2月、12月期なら2月・5月・8月・11月。2月期の竹内製作所は4月・7月・10月・1月が発表の季節です。
🌱 300日目にこれが起きたのは、たぶん偶然ではありません
買った分(230円)より、増配分(300円)のほうが大きい日でした。これは300日目の記事としては、かなり象徴的な数字だと思います。
始めた最初の1か月、増配で配当が増えることはほとんどありませんでした。持っている株数が少なすぎて、1株配当が数円上がっても私の配当はほとんど動かなかったからです。
でも300日積み上げると、1銘柄で100株、84株、73株という単位になってきます。そうなると、会社が1株配当を数円上げただけで、私の年間配当が数百円動きます。自分が何もしなくても増える部分が、育ってきているということです。これが積立の、たぶん一番おもしろいところです。
なお、10月8日の記事で「配当予想は年の途中で変わる」という話を書きました。10月から11月は四半期決算の発表が集中する時期です。今日の+300円も、その流れの中で出てきたものだと思います。決算発表の季節は、買わなくても配当が動きます。
3. 【初心者向け】「1日の利回り10.44%」という嘘の数字
私はこの連載で、毎日「1日の利回り」を計算しています。その日の投資額に対して、年間配当がいくら増えたかという数字です。
今日それをそのまま計算すると、とんでもない数字が出ます。
そのまま計算すると……
530円 ÷ 5,075円 = 10.44%
1日で10%超の利回り。もちろん、そんなわけがありません。
💡 なぜ嘘になるのか——分子と分母の原因が違う
利回りは「もらえる配当 ÷ 使ったお金」です。この割り算が意味を持つのは、分子の増加が分母の支出から生まれているときだけです。
- 分母の5,075円は、今日の2銘柄を買った金額
- 分子の530円のうち300円は、今日の買い物とは無関係(竹内製作所の増配)
原因の違うものを割り算しているので、答えに意味がありません。正しく計算するなら、分子から増配分を除きます。
230円 ÷ 5,075円 = 4.53%
これが今日の正しい「1日の利回り」です。4.53%なら、私の全体YOC(約4.46%)を少し上回る、まともな数字です。
自分で管理表を作っている人が、必ず踏む罠だと思います
この罠は、気づかないうちに踏みます。私も今日、最初は10.44%と書きかけました。「お、今日は効率がいいな」と思ってから、数字が大きすぎることに気づきました。
同じ構造の勘違いは、他にもあります。
| やりがちな計算 | 何が混ざっているか |
|---|---|
| 「今月の評価額の増加 ÷ 今月の投資額」 | 株価の値動きと、入金が混ざっている |
| 「含み益 ÷ 投資日数」 | 売っていない利益を、確定した成果のように見せている |
| 「年間配当 ÷ 今の評価額」 | 自分の取得単価ではなく時価で割っている(これはYOCではありません) |
どれも「分子と分母が、同じ原因から来ているか」を確認すれば防げます。割り算は便利ですが、意味のない数字もあっさり出してしまいます。自分の記録を自分で疑う作業は、たぶん一生必要です。
4. 愛知時計電機(7723)——法律が需要を保証している会社
300日目に、地元の会社を買いました
愛知時計電機の本社は名古屋市熱田区です。私は愛知県春日井市に住んでいるので、本当に地元の会社です。
昨日(299日目)に買ったアイチコーポレーションは、社名の「アイチ」は愛知県由来でしたが本社は埼玉県でした。2日続けて「アイチ」を買って、今日ようやく本当の愛知県の会社になりました。これは完全に偶然です。
「時計」の会社なのに、時計を作っていません
社名に「時計」が入っていますが、今この会社は時計を作っていません。1898年(明治31年)に「愛知時計製造」として掛時計などを作る会社として創業したのが由来です。
今の主力は計量器——具体的には水道メーターとガスメーターです。水道メーターでは国内トップクラスのシェアを持っています。家の外にある、あの丸い蓋の下にあるメーター。あれを作っている会社のひとつです。
近年は、人が検針に回らなくて済むスマートメーター(無線で自動検針)や、水道インフラの管理システムにも力を入れています。
この会社が面白いのは、需要が法律で決まっていることです
📌 水道メーターには「有効期間8年」という決まりがあります
水道メーターは計量法という法律で定められた計量器です。取引(水道料金の計算)に使うので、正確さが保証されている必要があります。
そのため有効期間が8年と決まっていて、期限が来たら交換または検定を受けなければなりません。古くなっても「まだ動くから使い続ける」ことはできません。
つまり日本中の水道メーターは、8年ごとに必ず入れ替わります。景気が良くても悪くても、です。これは「法律が需要の下限を決めている」構造で、なかなか珍しい事業だと思います。
もちろん、これは「絶対に安全」という話ではありません。人口が減れば水道メーターの総数は減ります。自治体の水道事業の財政が厳しくなれば、調達価格に圧力がかかります。それでも「需要が消える」タイプのリスクは小さい——私はそう理解して、1株目を買いました。
配当は4期連続で増えています
| 決算期 | 1株当たり年間配当 | 前期比 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 55円 | — |
| 2024年3月期 | 64円 | +9円 |
| 2025年3月期 | 75円 | +11円 |
| 2026年3月期 | 113円(中間45円+期末68円) | +38円 |
| 2027年3月期(予想) | 120円(中間60円+期末60円) | +7円 |
55円から120円へ、4期で約2.2倍です。とくに2026年3月期の+38円が大きい。ここで一段、株主還元の水準が上がった形になっています。
なお、この会社は2022年2月1日に1株を3株にする株式分割をしています。昔の株価や配当と比べるときは注意が必要です。
私のYOCは4.18%。私の全体YOC(約4.46%)より少し低い水準からのスタートになりました。まだ1株なので、これから買い増すなかで平均は動いていきます。
5. エーアイテイー(9381)——含み損の銘柄を買うと、3回目も同じ結果でした
エーアイテイーは、中国・アジアと日本を結ぶ海上輸送の「混載」サービスを主力にする国際物流の会社です(詳しくは298日目の記事に書きました)。
今日で7株になりました。そして10月9日の記事で書いた仕組みが、3回目も同じように出ました。
| 日付 | 購入株価 | 保有株数 | 取得単価 | YOC |
|---|---|---|---|---|
| 9月9日(278日目) | — | 5株 | 2,263円 | 4.86% |
| 10月13日(298日目) | 2,195円 | 6株 | 2,252円 | 4.88% |
| 10月15日(300日目) | 2,204円 | 7株 | 2,245円 | 4.90% |
取得単価が2,263円 → 2,252円 → 2,245円と下がり続け、YOCは4.86% → 4.88% → 4.90%と上がり続けています。
理由はこの銘柄が含み損だからです。今日も現在値2,204円が取得単価2,252円より48円安かったので、平均が下がりました。今日の購入時利回り4.99%は、YOC(4.90%)を上回っています。
含み損は−287円。金額は小さいですが、マイナスはマイナスです。それでも「買い増すほど利回りが上がる銘柄」であることは事実です。この両面を同時に書いておくのが、記録として正しいと思っています。
なお、エーアイテイーは2月期決算です。この連載の保有銘柄で唯一の2月期です。昨日の記事で書いた「決算期が違う銘柄は配当の受け取り月を分散させる」という話で言えば、この銘柄がいちばん変わり種です。
6. 【300日の振り返り】数字で見る300日
| 項目 | 300日目の数字 |
|---|---|
| 投資日数 | 300日 |
| 取得総額(投じた金額) | 約3,906,200円 |
| 1日あたりの平均投資額 | 約13,020円 |
| 評価額 | 4,729,952円 |
| 評価損益 | +823,798円(含み益率 約21.1%) |
| 年間配当 | 174,291円 |
| 全体YOC | 約4.46% |
| 1日あたりの平均配当増加 | 約581円 |
| 目標達成率 | 17.4% |
1日平均13,020円。300回繰り返して390万円です。1回の判断は1万円台でしかないのに、300回で390万円になる——これが積立の実像だと思います。
配当は1日平均581円の増加。これも1日では缶コーヒー数本分です。それが300回で174,291円になりました。
1銘柄で100株を超えた銘柄が出ました
300日やってきて、はっきり変わったのは1銘柄あたりの株数です。
| 銘柄 | 保有株数 | 状態 |
|---|---|---|
| NTT | 2,300株 | 連載初期に100株単位で買った分 |
| 東計電算 | 100株 | 296日目に1単元到達(優待対象) |
| 三井住友FG | 84株 | 1株ずつ積み上げ中 |
| JT | 75株 | — |
| 日本触媒 | 34株 | YOC 7.56%(最高) |
| 愛知時計電機 | 1株 | 今日スタート |
同じポートフォリオの中に2,300株の銘柄と1株の銘柄が同居しているのが、今の私の状態です。これが「毎日1株ずつ買う」を300日続けた結果の姿です。
7. 【300日の振り返り】ルールはこう変わってきた
300日のあいだに、自分で決めたルールは何度も変わりました。恥ずかしい記録ですが、並べておきます。
| 時期 | 何が起きたか |
|---|---|
| 初期 | 「1日1銘柄」「1株ずつ」を掲げてスタート |
| 261日目 | 守れないルールを整理し、「1銘柄の年間配当は全体の10%以内」に絞る |
| 288日目 | 「買う銘柄は前日の夜に決める」を追加(値動きに引っ張られないため) |
| 291日目 | 「1日1銘柄」を正式に撤回。守れないルールを掲げ続けるより、守れるルールだけを残す |
| 296日目 | 「急がない」と書いた翌日に買ってしまい、「ルールは検証できる形で書く」と気づく |
| 298日目 | また曖昧な言葉を使っていたので数字に直す。「1万円前後」→「12,000円を上限」、「優先する」→「半分以上」 |
📌 300日かけて分かった、ルールの作り方
- 数を減らす——たくさん掲げると全部守れなくなる
- 数字で書く——「前後」「優先する」「急がない」は判定できない
- 守れなかったら、ルールを疑う——自分を責めるより、ルールの書き方を直す
とくに3つ目が大きかったです。守れないとき、最初のころは「意志が弱い」と思っていました。でも4回も同じ失敗をすると、問題は意志ではなくルールの設計だと気づきます。291日目に「1日1銘柄」を撤回したのは、反省ではなく設計の修正でした。
8. 【300日の振り返り】300日で学んだこと5つ
記事を書くために毎日数字を並べてきたなかで、いちばん役に立った発見を5つ選びました。
① 取得単価が動く方向は、買う前から決まっている
平均より安く買えば平均は下がり、高く買えば上がる。動く幅は(買った値段 − 買う前の取得単価)÷ 買った後の株数でほぼ計算できます。株数が増えるほど平均は動かなくなるので、1株投資は初期と後期で体感がまったく変わります。
② 含み損の銘柄を買い増すとYOCは上がる
含み損は「今の株価が取得単価より安い」状態。だから買い増せば平均が下がり、YOCは上がります。下がった日に落ち込みすぎなくていい理由がここにあります。ただし株価が下がった理由が業績悪化や減配リスクなら、配当そのものが減ります。理由の確認は必須です。
③ 効くのは「銘柄数」ではなく「金額」
4銘柄に分散したつもりでも、金額で見ると全然均等ではありません。1株投資では株価の高い銘柄が自然と金額比重を取ります。ただしこれが効くのは、銘柄ごとの利回りに差があるときだけです。
④ 「株価が安い」と「割安」は別の話
株価の数字が小さいのは買いやすさで、投資としての有利さではありません。利回りは割り算なので、株価の絶対額は答えから消えます。私は長いあいだ「1,000円台で買える株」を探していましたが、あれは割安株を探していたのではありませんでした。
⑤ 配当予想は、年の途中で変わる
私の年間配当174,291円は、各社の予想を足し上げた数字です。確定した金額ではありません。四半期決算のたびに上下しますし、今日のように買っていないのに300円増えることもあります。毎日更新を続けているのは、この「予想でできている」感覚を忘れないためです。
9. 100万円まで、このペースで何年かかるのか
300日目なので、一度まともに計算しておきます。気持ちのいい数字にはなりません。
🧮 単純計算してみます
- 今の全体YOCは約4.46%
- 年間配当100万円に必要な取得総額 = 1,000,000 ÷ 0.0446 = 約2,242万円
- 今の取得総額は約391万円。残り約1,851万円
- 1日平均13,020円のペースなら 約1,422営業日
- 年間の営業日は約245日なので 約5.8年
つまりこのままのペースなら、あと6年近くかかります。300日やって17.4%。残りの82.6%に6年。これが現実の数字です。
でも、この計算は2つのことを無視しています
正確に言うと、上の計算は「配当が1円も増えない世界」の話です。実際には2つの力が働きます。
🌱 ①増配の効果
今日の+300円がまさにこれです。保有銘柄が平均で年5%増配すれば、174,291円は年間約8,700円増えます。
これを買い物に換算すると分かりやすいです。1日13,020円の投資で増える配当は約581円。8,700円の増配は、約15営業日分の購入と同じ効果です。つまり年5%の増配は「3週間ぶんの買い物をタダでもらった」のと同じことになります。
🌱 ②配当の再投資
年間174,291円の配当が入ってきます。これを使わずに再投資すれば、YOC 4.46%で約7,800円の配当を生みます。配当が増えれば再投資額も増えるので、ここは加速していく部分です。
この2つを入れれば6年より早くなります。ただし、どれくらい早くなるかは「増配が続くか」次第で、それは私が決められることではありません。だから記事には単純計算の6年を書いておきます。甘い前提の予想を書いて、あとで「思ったより遅い」と言うのは誠実ではないと思うので。
逆方向のリスクもあります。減配があれば遅れます。私のポートフォリオで一番YOCが高い日本触媒(7.56%)も東計電算(7.23%)も、大幅増配の予想を前提にした数字です。ここが崩れれば、達成率そのものが下がります。
10. 正直な感想——300日目を迎えて
300日続けられた理由を自分で考えると、答えははっきりしています。1日に使う金額を小さくしたことです。
今日の5,075円も、昨日の4,504円も、生活を我慢して出した金額ではありません。無理をしていないから続いた。もし「1日3万円」というルールにしていたら、たぶん2か月で止まっていました。
そしてもうひとつ。記事を書くことが、投資の質を上げていました。
これは始めたときには想像していませんでした。買うだけなら数分で終わります。でも記事を書くために数字を並べると、買っているときには見えなかったものが見えます。
- 298日目:「高利回りを2つ買ったから効率のいい日」と思っていたら、金額比重で見ると逆だった
- 299日目:株価が2.15倍違う2銘柄の利回りが同じで、「安い株」の意味を考え直した
- 297日目:AGCの含み損が、実はYOCを上げていたことに気づいた
- そして今日:「1日の利回り10.44%」と書きかけて、嘘の数字だと気づいた
どれも書かなければ気づかなかったことです。300日目にして、この連載は「記録」だけでなく「検算」の役割を持っていたのだと思います。
反省もあります。ルールを4回も作り直しました。「1日1銘柄」は守れずに撤回。「急がない」と書いた翌日に買いました。「1万円前後」という曖昧な言葉も使いました。
でも、これを隠さずに書いてきたのは良かったと思っています。うまくいった記録しか残さないなら、それは記録ではなく宣伝です。守れなかった日を書いたから、ルールの作り方が分かってきました。
達成率17.4%。あと82.6%。単純計算で6年近くかかります。
正直、遠いです。でも300日前の私は達成率0%でした。そして今日の+530円のうち300円は、自分が何もしなくても増えた分です。この「自分が動かさなくても増える部分」が育っていくなら、残りの道のりはたぶん私が思っているより短くなります。
明日も、前日の夜に決めた1株を買います。301日目です。
11. リスクと注意点
- 「1日の利回り」のような自作の指標は、分子と分母の原因が一致しているか確認してください。今日の10.44%のように、意味のない数字があっさり出ます。
- 愛知時計電機の「8年ごとの交換」は需要の下限を支えますが、総量は人口に依存します。人口減少で水道メーターの設置数が減れば、需要も縮みます。自治体の財政悪化による価格圧力もあります。
- 愛知時計電機の配当120円も予想です。2026年3月期に+38円の大幅増配をしていますが、この水準が続く保証はありません。
- エーアイテイーは日中間の貿易量と海上運賃に業績が左右されます。現在は含み損(−287円)の状態です。
- 年間配当174,291円は各社の「予想」の合計です。確定した金額ではなく、減配があれば減ります。
- 100万円まで約6年という計算は単純計算です。増配や再投資で早まる可能性も、減配で遅れる可能性も両方あります。
- YOCの高い銘柄(日本触媒7.56%、東計電算7.23%)は大幅増配の予想が前提です。高いYOCは持続の保証ではありません。
- 評価損益+823,798円は売っていない利益です。この1週間で+784,705円から+870,305円まで動いています。
- NISAの配当を非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」の設定が必要です。未設定だと約20%の税金がかかります。
- 1株投資は手数料条件の確認を。私は手数料無料の単元未満株サービスを使っていますが、証券会社によってはスプレッドや手数料がかかります。
12. 301日目からの方針
🎯 目標達成率:17.4%
17.4%
174,291円 / 1,000,000円(あと825,709円)
301日目からも、やることは変えません。残しているルールは3つだけです。
📌 残している3つのルール
- 1銘柄の年間配当は、全体の10%以内に抑える
- 買う銘柄は、前日の夜に決める
- 方針は数字で書く(判定できない言葉を使わない)
10月の残りでやることも変わりません。
- 東計電算は10月中、追加で買わない(今日も買っていません)
- 複数銘柄を買う日は、半分以上を10株未満の銘柄にする(今日は2銘柄中2銘柄が該当)
- 1日の投資額は12,000円を上限とする(今日は5,075円)
- セクター別の配当比重を10月中に1回まとめて確認する(未完了)
- 決算期別に配当の受け取り月を整理する(昨日追加)
株数が10株未満の優先候補は、愛知時計電機(1株)、あいHD(4株)、ブリヂストン(4株)、武田薬品(5株)、学究社(5株)、ツムラ(6株)、エーアイテイー(7株)、AGC(8株)です。今日から愛知時計電機が先頭に来ました。
📝 投資300日目のまとめ
- 愛知時計電機1株(2,871円・初めて)、エーアイテイー1株(2,204円)を購入。合計5,075円
- 配当は+530円。うち買った分は230円、残り300円は竹内製作所の増配分(1株+25円 × 12株)
- 竹内製作所は10月13日に配当予想を220円→245円に上方修正(2月期決算なので10月が第2四半期の発表時期)
- 単純に割ると「1日の利回り10.44%」。でもこれは嘘の数字。正しくは4.53%(230円÷5,075円)
- 割り算は分子と分母が同じ原因から来ているかを確認しないと意味を持たない
- 愛知時計電機は名古屋市熱田区の会社。水道メーターは法律で8年ごとの交換が必要という需要構造
- エーアイテイーは含み損なので、取得単価が2,263→2,252→2,245円と下がりYOCは4.90%に上昇
- 300日の実績:取得総額約391万円(1日平均13,020円)、年間配当174,291円(1日平均581円増)
- ルールは4回作り直した。学んだのは「数を減らす・数字で書く・守れなければルールを疑う」
- 100万円まで単純計算で約5.8年。増配と再投資で早まる可能性、減配で遅れる可能性の両方あり
- 年間配当174,291円、達成率17.4%。あと825,709円
🔗 購入銘柄の公式サイト
愛知時計電機(7723)
エーアイテイー(9381)
竹内製作所(6432)※今日の増配分
免責事項
本記事は、筆者個人の投資記録および学習の記録です。特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。株価・配当予想・各種数値は執筆時点で確認できた情報であり、今後変更される可能性があります。記事内の年数の試算は一定の前提に基づく単純計算であり、将来の成果を保証するものではありません。単元未満株の取り扱いは証券会社により異なります。投資判断は必ずご自身の責任で、最新の企業開示資料および証券会社の規約をご確認のうえ行ってください。本記事の情報により生じた損失について、筆者は一切の責任を負いません。
300日間、読んでいただいてありがとうございました。
明日も、前日の夜に決めた1株を淡々と買っていきます。

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