2026.9.6【初心者向け】高配当株の選び方・実践編|複数の指標を組み合わせたスクリーニング方法をわかりやすく解説

前回の記事では株価チャートの基本的な読み方についてご説明しました。今回はフェーズ3「銘柄選びの実践」の集大成として、これまで学んできた指標を総動員した高配当株の選び方・実践編をお届けします。

「結局どんな銘柄を選べばいいの?」「複数の指標をどう組み合わせればいいの?」という疑問にお答えします。


高配当株選びの基本的な考え方

高配当株投資の目的は、長期にわたって安定した配当金を受け取り続けることです。そのためには単に配当利回りが高いだけでなく、以下の3つの条件を満たす銘柄を選ぶことが重要です。

① 配当利回りが十分に高い(インカムゲインの確保)
② 配当を長期にわたって維持・増加できる(減配リスクの回避)
③ 財務が健全で倒産リスクが低い(元本の安全性)

この3つの条件を複数の指標で確認するのが、実践的な高配当株選びの基本です。


高配当株スクリーニングの7つのチェックポイント

チェック① 配当利回り(3%以上が目安)

まず配当利回りで最低限の水準をクリアしているか確認します。

配当利回り(%)= 年間配当金 ÷ 株価 × 100
  • 3%以上:高配当株の最低ライン
  • 4%以上:十分な高配当水準
  • 6%以上:超高配当(減配リスクの確認が必要)

利回りが高すぎる場合は株価が大きく下落している可能性があるため、必ず理由を確認しましょう。


チェック② 配当性向(20〜60%が目安)

利益のうちどれくらいを配当に回しているかを確認します。

配当性向(%)= 年間配当金 ÷ EPS × 100
  • 20〜60%:無理なく配当を継続できる安定した水準
  • 70%以上:増配余力が少なく、業績悪化時に減配リスクあり
  • 100%超:利益以上の配当を出しており、持続性に疑問

チェック③ 連続増配年数(5年以上が目安)

何年連続で増配しているかを確認します。

  • 5年以上:一定の安定性がある
  • 10年以上:リーマンショック・コロナ禍を乗り越えた実績あり
  • 20年以上:非常に高い信頼性(日本では稀少)

チェック④ PBR(1.5倍以下が目安)

株価が割高でないかを確認します。

PBR(倍)= 株価 ÷ BPS
  • 1倍未満:割安の可能性(理由の確認が必要)
  • 1〜1.5倍:適正〜やや割安な水準
  • 3倍以上:やや割高

チェック⑤ ROE(8%以上が目安)

企業の稼ぐ力を確認します。

ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  • 8%以上:東証が求める最低ライン
  • 10%以上:優良企業の目安
  • 15%以上:非常に高い収益力

チェック⑥ 自己資本比率(30%以上が目安)

財務の健全性・倒産リスクの低さを確認します。

自己資本比率(%)= 自己資本 ÷ 総資産 × 100
  • 30%以上:一般的な安全水準
  • 40%以上:財務が安定している
  • 60%以上:非常に健全

※金融株は構造上低くなるため、業種ごとの基準で判断します。


チェック⑦ 営業キャッシュフロー(プラスが必須)

本業で実際にお金を稼げているかを確認します。

  • プラスで安定:本業が健全に稼働している証拠
  • マイナスが続く:業績悪化のサイン(要注意)

7つのチェックポイントをまとめた一覧表

指標目安確認のポイント
配当利回り3%以上高すぎる場合は理由を確認
配当性向20〜60%高すぎると減配リスクあり
連続増配年数5年以上長いほど信頼性が高い
PBR1.5倍以下割安かどうかの目安
ROE8%以上稼ぐ力の指標
自己資本比率30%以上財務の安全性
営業キャッシュフロープラス本業の健全性

実践的なスクリーニングの手順

STEP 1:配当利回り3%以上でまず絞り込む

証券会社のスクリーニング機能を使い、配当利回り3%以上の銘柄を抽出します。

STEP 2:配当性向・連続増配年数で安定性を確認

利回りが高くても配当性向が70%超や連続増配実績がない銘柄は候補から外します。

STEP 3:財務指標(ROE・自己資本比率・CF)で健全性を確認

業績・財務が安定している銘柄だけに絞り込みます。

STEP 4:PBRで割安感を確認

同じセクター内でPBRが低い銘柄を優先的に選びます。

STEP 5:チャートで買い場を確認

200日移動平均線を参考に、相対的に割安なタイミングを探します。

筆者メモ 私が実際に銘柄を選ぶときは、まず配当利回り3%以上・自己資本比率30%以上・営業キャッシュフローがプラスという3点をクリアしているかを確認します。そのうえで連続増配の実績があれば優先度を上げています。完璧な銘柄を探すより、7つのチェックポイントを大まかにクリアしている銘柄を複数セクターに分散して積み上げることが、配当金100万円への着実な道だと感じています。


スクリーニングに使えるツール

  • SBI証券:配当利回り・PBR・ROEなど多彩な条件でスクリーニング可能
  • 楽天証券:銘柄スクリーニングで財務指標を組み合わせて絞り込み可能
  • 株探(かぶたん):高配当利回りランキング・連続増配ランキングを無料で確認可能
  • Yahoo!ファイナンス:銘柄スクリーニング機能で条件設定して絞り込み可能
  • 会社四季報オンライン:財務データを総合的に確認しながらスクリーニング可能
  • EDINET:有価証券報告書で詳細な財務情報を一次情報として確認可能

まとめ

  • 高配当株選びの基本は利回り・継続性・財務健全性の3条件
  • 7つのチェックポイントを組み合わせて総合的に判断する
  • 配当利回りだけで飛びつかず、配当性向・財務指標を必ず確認する
  • 完璧な銘柄より、複数セクターへの分散を優先する
  • スクリーニングツールを活用して効率よく候補を絞り込む

これまで学んできた指標をすべて組み合わせることで、長期保有に適した高配当株を見つける力が身につきます。次回はいよいよ体験談シリーズ第1弾「配当金100万円への道①|目標設定と必要な投資額の考え方」をお届けします。


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2024年の新NISAから株投資を開始した56歳の会社員。
毎日必ず1株以上の日本高配当株を購入して、株投資の初心者が日々成長して配当金100万円/年を目指しています。
株投資で今まで知らなかった企業の情報と日々の株を購入した成果を皆さんに伝えていきたいと思います。

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